占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2020年のお仕事について

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いつも私が書いたものをご覧いただきましてありがとうございます。2020年のお仕事について、方針を立てましたのでお知らせいたします。

 

2019年はおかげさまでさまざまなメディアで執筆する機会を頂戴し、占い師として成長することができたと感じております。お読みいただいた方、書籍やコンテンツをご購入いただいた方、お仕事をくださった方すべてに心よりお礼申し上げます。
2020年は2019年の反省を踏まえ、勉強に時間をかけることにいたしました。よりお役に立てる占いを書くべく、努力してまいります。これはしばらく考えていたことで、片手間にならないよう活動の一部を控えることにいたしました。

 

1.ブログ、note、メディア等での発信を増やしていきます
現状ではブログは星占いのことと記事掲載情報、noteでは日記的なものを書くという分類をしており、この方針はそのまま継続していく予定です。2019年は個人の発信があまりできずに終わったので、2020年はもう少し増やしていきます。
雑誌、Web、書籍等では引き続き精力的に執筆を行っていく予定です。メディアご担当者様はお気軽にメールにてご連絡ください。

 

2.個人鑑定をお休みします
2019年は常にキャパシティを超える状況が続いており、結果的にご依頼をお引き受けすることができない状況になってしまいました。個人的には空き時間を見つけて取り組みたい気持ちがありますが、マンパワー的にも心身の健康という面からも、お問い合わせにお返事を書く時間もとりにくい現状があります。そのたえ、無責任にやる/やらないを保留にしておくわけにはいかないと判断いたしました。お待ちいただいていた方、申し訳ありません。
再開はするかどうかも含め、2021年以降に検討します。

 

3.毎日の占いは、現状で変更はありません
12星座ごとの毎日の占いは継続していきます。タロットのほうは現状では継続予定ですが、中断もあるかもしれません。

 

以上は2019年12月30日現在の見通しであり、体調やプライベート、家族の諸事情等により変わることもあるかもしれません。ただ、2020年も良いものを書いていけるよう、愚直に努力を積み重ねていくという点についてはブレずに貫いてまいりいます。何卒、よろしくお願いいたします。

 

 

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「正月の孤独」にやられないために。

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過ぎた1年を振り返り、新しい1年に思いをはせる年末年始。誰もが輝かしい未来に向けて胸をいっぱいにしているようで、孤独で辛くなってしまう方もとても多い時期です。クリスマスから年始にかけては、そういう時期なんですね。何が辛いのか、例を挙げるのは難しいことではないのですが、ここでは触れずにいましょう。大事なのは具体例を挙げることではなく「どうすればお正月の期間、辛さのなかに自ら突っ込んでいくようなことをせずに済むか」です。

どなたにもあてはまる記事ではないと思います。ただ、この時期、孤独で辛い状況にある方が今をしのげるよう、「正月の孤独」対策をまとめてみたいと思います。

 

年末年始は孤独感がひときわ強く感じられる、その主たる原因は「周りが幸せそうに見える」ことと「時間がある」、このふたつに尽きます。誰しも「人には見せなくても、誰もがそれぞれに悩みを抱えている」ということはわかっているんです。それでも、年賀状の笑顔やSNSでの元気そうな様子といったものは、まぶしく見えます。「どうして自分だけがこんな思いをしなければならないんだろう」と思ってしまいます。

時間がある、ということもまずいのです。普段は仕事や習い事、ショッピングなどで気が紛れる出来事も多く、辛い状況にあってもなんとか自分らしさを保てているんです。しかしお正月休みでたくさん時間があると、普段はやるべきことが多くて分散しているエネルギーが全部、辛いと感じている出来事に向かいます。寝ても覚めても悩みが頭を離れないという方もおられますし、急にわーっと孤独感に襲われてネガティブになってしまう、という方もおられます。

対策としては、下記の4つが重要になってくると思います。1〜3は基本姿勢、4は必要であればやるといいアクションという感じです。

 

1.理屈でなんとかしようとしすぎない

「孤独なのは自分だけじゃない」
「孤独が人を強くする」
「孤独を楽しめばいい」

といったことは、一般的によく言われていることです。孤独力がうんたら、という本を読むとだいたい、そういったことが書いてあります。確かに事実ではあるんですが、こういった理屈というのは、「立ち直ったときにやっと言えるセリフ」でいいと私は思っています。ボロボロの状態から這い上がって、なんとか生きていける確信を得て、元気が出てから理解できるんです。孤独を感じている最中にこういった言葉で納得しようと思ったら、自分の本心に向かって「それは間違ってるよ」「そんなんじゃダメだよ」と言っているのと同じです。もう今が辛いのに、それってあんまりじゃないですか。

もちろん、冒頭の言葉で辛いのが治ったならオッケーです。お雑煮におもちを余分に入れて、モリモリ食べてお正月を楽しみましょう。ただ、

「みんなそれぞれに孤独だとしても、今は辛いんだ」
「強くなることよりも、今は辛いことのほうが大変なんだ」
「楽しむ元気も余裕もないんだ」

そう感じたら、それが「ほんとう」なのであり、まずは大事にすべきところです。強い誰かのセリフに、無理に合わせようとしないことです。

 

2.孤独にさせるモノから離れる

年賀状を見て辛くなるなら、見なくてOKです。送っていない人から来ていたら返信しないと、なんて思わなくて大丈夫。そんなのは元気になった頃に「ごめんね〜」と連絡すれば充分なんです。もしあなたの友達が、自分の辛さを押し殺して返信しようと頑張っていたら、「そんなのあとでいいから、むしろやんなくてもいいから、休んでよ!」って言いますよね。そういうものです。

Facebookも、辛くなるなら「今年は見ない」と決めましょう。特に、悩みの原因となっている人のタイムラインやコメント欄をずっと追ってしまったり、写真を拡大して情報を読み取ろうとしたり、いいねを押した人のプロフや写真をさかのぼって見たりしがちなら特に、見ないでいることが「正月の孤独」から心を守ります。辛いし気になるお気持ちはわかります。でも見たら最後、想像力はネガティブなほうにしか発揮されません。それが人を苦しめるのです。

ひとりでいるのは淋しいからと、友達に会うときも人選はしっかりと。いくらいい人でも、大雑把すぎる一般論でまとめてくるようなメンタリティは今はきついですよ。「みんな悩みはあるよ!」的な人は、元気になってから付き合いましょう。

 

3.理由を見つけようとしない

「どうして自分だけがこんなに辛い思いをしなければいけないんだろう」
「なぜ自分は大切にしてもらえないのだろう」

といった疑問が次々に頭に浮かんできたならば、理由探しのスイッチをぱちんと切りましょう。どんなに考えても、納得はできないんです。納得したいんじゃなくて、辛い状況から抜け出したいというのが本音なのだから、理由なんて本当はどうでもいいんです。そしてこうしたときに思いつく「理由らしきもの」は、ほぼ100%が「自分を不当に苦しめる、ネガティブな思い込み」です。

そもそもが極端化した、認知の歪みをともなう疑問である――ということは、今は言わずにおきましょう。この疑問が浮かぶというのが、今の「ほんとう」であって、それは理屈ではどうにもならないから。でも、本当でないうえに自分を苦しめる“理由”を、延々と生み出しては自分に突きつけたら、自分がかわいそうです。

理由なんて探さなくていいです。元気になったら、それを叶える「方法」を、考えていきましょう。

 

4.感情を吐き出す

感情は、それがブラックなものであればあるほど、「そんなことを考えてはいけない」「こんなふうに思うなんて、汚いことだ」などと押さえつけてしまうと、行き場をなくして自分をむしばむ毒になります。というわけで、「正月の孤独」はどんどん吐き出していきましょう。

紙に書き出したり、ひとりになってブツブツつぶやいたりするのが良いのですが、相手がいるならその人に向けて「出さない手紙」を書くのもおすすめです。かっこつけなくていいので、ガチな本音を書くことが大事です。「お前を蝋人形にしてやろうか」とかね。書いたら封をして、燃やすか捨てるかします。

 

 

感情は出したほうがいいです。考えちゃダメだと思えば思うほど浮かんできますし、抑えてもどこかでまた、より強く出てきます。そもそも、どんな感情も大事な自分の一部です。消そうとしたり否定したりしないほうが良いのです。

先日、phaさんのしないことリスト (だいわ文庫)という本を読んだのですが、「感情を殺さない」という章で紹介されていた「『俺はもうダメだ』という儀式」が個人的にすごく良いと思ったのでご紹介しましょう。

すごく気分が落ち込んで「もう何もかもダメだ」「死にたい」という気分になったときに、床に仰向けに寝転んで手足をバタバタさせたり、髪の毛を両手でかきむしったりしながら「ウオーッ、俺はもうダメだッ、どうすればいいんだッ」と何回も口に出す、という行為だ。

本当にダメな気分のとき、これをやると少しだけ気分が持ち直すというのだ。たしかに、やってみるとちょっとだけ気分がスッとしてマシになる感じがする。

(中略)

愚痴とか弱音とか号泣とか、そうした感情にまつわる行為が、人間にはときどき必要だ。しんどくなったら我慢せずに、泣いたり叫んだり、手足をバタバタさせたりしよう。

しないことリスト (だいわ文庫)

しないことリスト (だいわ文庫)

  • 作者:pha
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: 文庫
 

 

曰く、「俺はもうダメだ」の儀式はガス抜きなんですね。人は非合理な感情を持つものであり、澱んだ感情は出さずに溜めているとそのうち爆発してしまう。だから、苦しくなったときはみっともなくても構わないから無茶苦茶になって感情を放出してみるのがいい、というわけです。

「正月の孤独」をやり過ごすのが目的であれば、かなり良い方法ではないでしょうか。根本的な解決をするには、また別のアクションをしなければならないことも事実です。でも、元気がなければそもそもアクションもできないわけです。もし、ひとりの時間がとれるのならば、ちょっとやってみてもいいかもしれません。

 

 

「正月の孤独」はものすごくしんどいものですが、永遠に続くものではないんですよね。だから全力で辛いほうに突っ込んでいくようなことをせず、まずは抜けるために全力を尽くすことが大事です。根本的解決はそれからで充分です。特に恋愛・結婚系のお悩みを抱えている人は、2は重要ですよ。「でも、仕事関連の人からの連絡も来るかもしれないから、SNSは見なくちゃ」と反論される方も多いのです。その責任感は大事ですけれども、あなたが心を殺さずにいること以上に大事なことなんて、ひとつもないと私は思います。あなたを守れるのはあなただけです。私が申し上げなくても、わかっておいでとは思いますけれども。

 

 

この記事を書いたのは、ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代〈上〉 (岩波文庫)』という本の「涙ながらにパンを食べ、悲しみに満てる夜を、寝もやらで、泣き明かしたこともなき者は、天なるみ力よ、おんみらを知らず」という一節を思い出したためです。この一節はおそらく「涙とともにパンを食べたものでなければ、人生の味はわからない」という意訳としてよく知られているものかな…?と思います。この言葉だけで独立してどこかで語られているのかもしれませんが(すみません)。

かつての私はこの言葉を読んでも「人生の味なんてものがわかるようになっても、何にもならない。ただ、今、涙を流しているこの状況が辛くてたまらなくて、この孤独を消すもの以外に価値なんてないんだ」と思っていました。今になってしみじみと、良いフレーズだと噛みしめるのですが、それは私が孤独な時期を乗り越えられたからなのでしょう。ただ、非合理で無力で、泣くしかできなかったかつての自分のことを、忘れてはいけないと思っています。人間にはふと落とし穴にはまるかのように、そうした非合理な時期が訪れるから。どんなに注意していても、幸せになりたいと思っていても。だから、書きました。

 

 

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年末年始の星回り。心に浮かぶことにフォーカスしてみると、2020年のスタートダッシュがより確かなものに。

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年末年始が近づいてきました。この記事を書いているのは12月27日の深夜なのですが、おつとめの方は26日、27日あたりが仕事おさめのピークのようですね。今年もほんとうに、おつかれさまでした。ラストスパートを終えてさぞかしホッとしておられることでしょう。頑張っていらっしゃいましたね。年末年始、これからが本番だ!という方もまた、おつかれさまです。私の実家は商売をやっていて「みんなが休みのときに頑張る」という感じだったので、この時期にお仕事をなさる方を見かけるたびに、心のなかでそっとエールを送ったりしています。両親もきっと「よいお年を」「今年もよろしく」のなかに、やりがいを見出していたのではないかと思ったりもします。えっ私?私はまだ書き終わっていない原稿がゲフンゲフン。俺たちの2019年はこれからだ!!

 

……という私の惨状現状はさておき、ちょっぴり年末年始の星回りのお話を。

この年末年始は、心のなかに浮かぶことに注目してみると面白いかもしれません。自分が何に興味を示しているのか、何に熱意を燃やすのか。12月に入ってから「愛とは」「やりがいとは」「仕事とは」などと、答えのない問いを抱えてきた方は多いかと思います。Googleに「愛とは」なんて入れて検索してみたり、気になった本を読んでみたり。ときにはちょっとおどけながら、人とそのテーマについて話してみたりした人もいるかもしれません。全然悩んでないすよ、みたいな顔をしながら意外と本気で。

 

そうした傾向は年末には落ち着くのです。そして年開け、ちょうど3が日が終わる頃「考えるだけじゃなくてチャッチャッとやってみようぜ」的なモードに移行します。ちょっとリスクのあることでもやってみようかなと思えたり、チャレンジングな何かに飛び込んでみたくなる人は多いことでしょう。

 

大事なのは、ここで「愛とは」「やりがいとは」「仕事とは」等と、とりとめもなく考え続けてきた12月の自分が、なにげに力を添えてくれるということです。チャレンジのための栄養になってくれるのです。つながっているのですね。

考えるという時間は「静」であり、他人からは見えません。他人は目に見えることで評価しますから、得てして「動」の部分ばかりが褒められたり称賛されたりします。でも、人はただ、動くだけの機械ではありません。人からは「いきなり動いた」ように見えても、その背景にはずっと考え、悩み続けた自分がいるわけですね。それが、自分の栄養となります。悩んだ時間は、絶対に無駄にはなりません。それは自分にコミットした、ということだから。考えると考えないとでは、全然ちがうから。

 

この年末年始、心の動きを感じたならば、12月の自分に「ありがとう!」と言ってみませんか。「頑張って考えたね、すごいよ」でも「しんどかったよね、おつかれさま」でも構いません。いずれにせよ、頑張ってきた自分を肯定する。何を考えてきたのか、振り返って尊重する。今の自分の栄養となっていると、信じる。それが2020年、最初の一歩を踏み出す自分の、一番のエネルギーになるだろうと、私は思うのです。

 

お仕事の人も、お休みの人も、うんと素敵な年末年始にしましょうね。

 

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【更新・掲載情報】「SPUR」2020年2月号の「“読む”5000字リボーン占い」を書かせていただきました

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雑誌「SPUR」2020年2月号の「“読む”5000字リボーン占い」にて、全体運と対人運を書かせていただきました。ほか、橙花さんによるキャリア指南、SUGARさんによる開運スモール・ショッピングと合わせておひとり5000文字と、なかなかのボリュームで2020年を概観できるようになっています。今年の私は幻冬舎2020年上半期 12星座別あなたの運勢 (幻冬舎plus+)など、上半期の占いを多く書かせていただいたのですが、SPURのこの特集は1年まるごと。ロングスパンでの計画が、より立てやすくなるであろうと思います。ぜひ、2020年の指針にお役立てください。

 

こちら、SPURのウェブでのご紹介記事です。

spur.hpplus.jp

 

SPUR(シュプール) 2020年 2 月号 [雑誌]

SPUR(シュプール) 2020年 2 月号 [雑誌]

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2019/12/23
  • メディア: 雑誌
 

 

 

 

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2019年12月26日、やぎ座日食。2020年という未来に触れてみよう。スタート地点は、いつも自分だから。

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12月26日、やぎ座で新月が起こります。この新月は日食で、午後に日本全国で日食が見られるとのこと。東京では残念ながら曇り→雨の予報が出ていますが、これはもしかして……雨女すぎて「大雨女」と呼ばれる私が呼んだ雨雲でしょうか(∪ ´ω` ) 旅行やキャンプに台風直撃とか、厄除けに出かけた先で記録的大雪になって立ち往生とか、実に豊富な実績がありまして……。しかしご安心ください、曇っても雨が降っても、占い的には日食のパワーはいかんなく発揮されます。でっでも、あなたがお住まいの場所ではご覧になれるといいですね。

 

さてこの日食によって、運勢的にはもう2020年に片足を突っ込んだような状態になる人が多いだろうと思います。いやもう全身でざぶんといく人もいるだろうと思うのですが、2020年を待たず行動を起こしたくなる、うずうずして起こしちゃうという感じです。とてもエネルギッシュで、パワフルな「はじまりのとき」です。

もともと、この12月はどこか、今を生きながら来年のことをあれこれ思い浮かべる時間が増えていた人は多いのではないでしょうか。これは年間テーマを司る木星が12月頭にやぎ座に巡り、2020年を通して実現していきたいテーマがスタートしていることと関係しています。この木星と重なり合うようにして起こるのが、「はじまり」を意味する新月。いつもの新月と比較すると、日食の場合は「スーパー新月」と言っても過言ではない強い力を持っているのですが、加えて今のやぎ座には土星冥王星も入って5星がぎゅっと固まっています。

  • 長いあいだコツコツと下積みを続けてきたことを、実行フェーズに移す
  • 世のため人のために何ができるかを考える
  • 生まれ変わったような気持ちで、新たに頑張る
  • 挫折や孤独など、暗い場所から這い上がっていく

ということが、揺るがない強さをもって実現されていく。そんな、日食のタイミングとなります。なかには、大きな挫折を経験し、ずっと立ち上がれずにいた人が「よし」と、自分らしい人生を取り戻していく決意をなさることも、あるかもしれません。

 

慌てなくて大丈夫です。日食の影響というのは、ピンポイントで感じる人は多いのですが、人によっては1ヵ月くらいかけてゆっくりと「よ〜〜〜〜〜〜し」と感じていく人もいます。今はちょっと無理、と思われるならばそれでも大丈夫。でもしばらくは、浮上しやすい時期であることは、心の隅に留めておいてみていただけたら、私はとても嬉しいです。「いつもいつも考えていなければいけない」なんてことはありません。あなたが必要とするときが訪れたら、必ず思い出せますからね。

 

『扉のかたちをした闇』という詩集があります。これは江國香織さんと森雪之丞さんが「連弾詩集」というかたちで、まるでピアノの連弾をするように1冊の本を編んだものです。そのなかの「未来に触れるなら」という詩がこの日食にぴったりだと思ったので、ご紹介しましょう。

 

「未来に触れるなら」

弱さは
それを認めた時
強さに変わることがあります

 

怖さは
それと闘ううち
勇気と呼ばれたりもします

 

だから逃げずに
壊さずに
もう少しだけ騙していましょうね
自分を

 

虚しさは
迷子のように抱きしめてやると
意外と夢に染まりやすいのです

 

醜さは
隠そうとさえしなければ
幾つかの困難からあなたを救います

 

だから恥じずに
暴れずに
もう一度だけ触れてみましょう
未来に

 

(『扉のかたちをした闇』より)

 

挫折はできたら味わいたくないものです。孤独も、できたら感じずにいたいものです。そうした経験も成長につながるよ、強くなれるよというのはよく言われることですが、そういうのは成功した人だからこそ言えることだったりもします。弱っているときには、強すぎる考え方というのはあるものです。正論とか、効率とか。

ただ、泥沼から立ち上がらせてくれるのは「誰か」ではないのですよね。たとえ人がきっかけをくれたとしても、その人の手をつかもうとするのは「自分」です。強いて言うなら、その人が自分のところに来てくれるように頑張ったのも「自分」なんです。なんでも自分がスタート地点です。

今がうまくいっている人も、今はしばしの迷子でいる人も、未来に触れてみませんか。元気な人はむんずと掴んでもぎゅっと抱きしめてもいいです。元気がない人は、そうっと撫でるだけでも、素敵ですよ。

そんな、日食です。

 

どなたにとっても、良い日食となりますように。

 

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扉のかたちをした闇

扉のかたちをした闇

 

 

 

 

「超運ダイアリー2020」6月のところにひっそり生息しています(と、日記に関するとりとめもない思い出)

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ザッパラス様が発行なさっている「超運ダイアリー2020」に参加させていただきました。2020年盤の6月のところに小さ〜く生息していますので、ご購入された方はぜひ探してみていただけたらと思います。

 

 

ご紹介だけでは淋しいので私と手帳について。ってまあ淋しいのは私だけが感じる思いです。さらにいえば、私が手帳について語っても特に教訓めいたものはゼロなわけですが、村上春樹経由のサマセット・モームが言うところには「どんな髭剃りにも哲学はある」ということでちょっと書いてみたいと思います。

 

手帳はもともとモレスキンのものをずっと使っていたのですが、独立したときに卓上カレンダータイプにしたのでした。会議やMTGの機会が激減したので、締切とたまの打ち合わせさえ書けばよくなったからです。しかし本棚16本におさまりきらない本が山積みになった魔窟で頻繁に姿を消すのです。まあきれいに書いていますがしょっちゅうなくなるわけえして、いつでも締切が見えて便利だけれどこれはいかんと思ってGoogleカレンダーにしたのでした。アシスタントとも予定を共有できるし。

 

日記的なものを書いていたのは占いの勉強をしていた頃。星の運行を毎日読んではノートに書くということを3年ほどやっていて、そこに日記も書き記していたのでした。星とどんなふうにリンクしているのか、もしくはしていないのか、検証してみたかったんですね。というか、先が見えない不安がちょっとでもどうにかなるのか、必死だったんだと思います。そんなこんなで30冊くらい書いたでしょうか、先日の引っ越しでそのノートが出てきて仰天したのですが、頑張っていたんだなあ。。。と感慨深くなりました。当時の恋人の仕事が終わるのを待ちながら、カフェでちまちま綴っていたことを思い出します。私は彼が大好きでずっと一緒に生きていたくて、そのためならなんでもしたいと思っていて、でも彼はそうじゃなかった。それは、薄々わかっていたのですけれども。いえ、薄々なんてきれいに書かなくても、多分わかっていました。ないんだろなって。それでも、希望をつなぎたかったんです。

 

わかっていても――閉店間際のうすぐらいカフェのちいさなちいさなテーブルで、煮詰まったような味のコーヒーを飲みながら、私は星を読んでは日記を書き続けたのでした。あの侘しさというものは、たぶん一生忘れないでしょう。というか、今もたびたび思い出します。すがるような気持ちを。苦いだけの、コーヒーの味を。

 

結局、離れたのは私のほうでした。そしてプロになって、カレンダーはGoogleカレンダーで、日記はどこか避けるようにして今まで来ました。ただ今になって、また日記をつけたい気持ちがモリモリと湧いてきています。毎日一歩一歩大事に歩んでいるつもりで、過ぎた日は怒涛のように過去に向かって押し流されていく。そして「幸せな日もあった」という事実に、辛かった思い出のほうが勝って感じられたりすることが、長く生きていてわかったから。

 

忘れるぐらいの記憶なら、いらないのかもしれません。それでも、手のひらからどんどんこぼれ落ちていく日常の思い出を、今はひとつひとつ拾い上げて大切にとっておきたいような、そんな自分もいるのでした。

 

2020年上半期の運勢本、発売されました。幻冬舎plus様でも、かなりの分量をご覧いただけます。

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ちょっとずつ、ひとつずつ、自分の軸をブラッシュアップしていく。2020年、ちょっと心がけてみたいこと

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2020年上半期 12星座別あなたの運勢 (幻冬舎plus+)

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詳しいことは本で書かせていただいたのですが、お読みいただくときの補足になりそうなことをブログで書いてまいります。

 

今回は、地の時代から風の時代へ向かう1年の「向き合い方」的なところです。「地の時代から風の時代へ」というのは2020年末、みずがめ座土星木星が同じ場所に巡る20年に一度の一大イベント、「グレートコンジャンクション」が起こるという話で、ここで詳しく書きました。

makiakari.hatenablog.com

で、けっこうな方が「1年以上あとの話を今されても……」と思われただろうと思うのです。そんなことより明日とか来週の見通しのほうが即戦力になるわけです。そもそも3日後くらいまでしか予定が頭に入っていない私が申し上げるのもナンですが、今書いている理由は

  1. 人は「今日から星がこうなります。だから変わりましょう」と言われても変われないから
  2. ギュインギュイン居場所を変える星ではないから
  3. 春からお試し期間があるから

ということになります。誰ですか「4.ブログに書くことがないから」と付け足そうとした人は(押入れから釘バットを出しながら)というのは冗談ですが、ちょっとご説明してまいりましょう。

 

1.人は「今日から星がこうなります。だから変わりましょう」と言われても変われないから
人はたやすく変わることはありません。それは意思が弱いとかやる気がないということではなく、そういうものだからです。長いあいだ培った性格や人格、考え方といったものは、ときどき人をこじらせてしまうこともあるにせよ、どれもが自分の一部であり宝物です。「今日から星回りが変わりますんで!」と言われてアッハイと変わることができたなら、すごいけどちょっと心配になります。変化といっても振る舞いは人それぞれ。大きな変化であるほど、自分という唯一無二の存在にぴったりの選択ができるよう時間をかけて「どう変わっていきたいか」を見きわめることが大事だと考えています。

 

2.ギュインギュイン居場所を変える星ではないから
これは星回りのお話になるのですが、地球に近い星ほど日々に与える影響を感じやすいのです。月や太陽、金星、水星、火星あたりは活かしていきやすいのですが、たとえば天王星海王星冥王星などは「あとになって振り返ってみれば、あの時期こうだったかも」くらいの影響であることが多いのです。木星は1年に一度、土星は2年半に一度居場所を移します。そうしたことから、「何か起きたら対応すればいいや」ではなく、ある程度見通しを立てて動いたほうが活用しやすいだろうと考えます。

 

3.春からお試し期間があるから
グレートコンジャンクションが起こるのは2020年12月22日ですが、実は3月22日に土星は居場所を移し、グレートコンジャンクションが起こる場所に向かいます。木星が巡っていませんが、2年半滞在したやぎ座を離れ「ほなお父さんちょっと行くわ」という感じでみずがめ座に移るのです。まあ7月頭に「やっぱ戻ってきたわ」とやぎ座に帰ってくるのですが、この間ちょっと「風の時代の難しさ」を垣間見るようなことが起こりやすいのです。通信。コミュニケーション、知性といったものについて「発展は必ずしもいいことばかりでもない」ということを、感じるような出来事が多くなりそうです。ここで、風の時代の本格始動を前にビシッと背筋を伸ばすようなことがあるのかもしれません。

 

といったわけで、くどくど書きましたがまとめると「2020年は1年かけて、来るべき風の時代に向けて自分をチューニングしていこうぜ!」という話になります。お金やモノをたくさん持つことや権威が重視される「地の時代」から、知性やコミュニケーション、シェア、流動性といった価値観が重視される「風の時代」へ。自分にとって何が「今」、大事なのか。そんなことはそのときになって初めて考えても、必ず取りこぼしや認識ミスが起こります。もちろん人生というものはどれだけ一生懸命考えても正解などというものはないのですが、自分以外に自分のことを考えてくれる人など、いないのです。

ひとつひとつ考えながら、自分を最適な状態にチューニングしていく。そのために占いを「使う」という姿勢が、私は占いとの健康的な付き合い方であろうと思います。「そういう時期なのか。ならばこうしよう」という、姿勢ですね。

 

基本方針として胸に刻んでおきたいのは、「自分の軸をブラッシュアップする」ということなのではないかなと思います。どなたも自分なりに軸を持って頑張っておられるはずです。それを、今の年齢と今の時代なりのベストなものに、磨き上げていくことが大事なんですね。

時代が変わったからといっていきなり「こうしよう」と思っても、軸のない状態ではどうにもブレやすいですし、何より不安でしょう。

自分に確固たる軸があるとは考えにくい人もおられるかもしれません。大丈夫、幸いにして2020年12月中旬くらいまでは自分のなかの「何があっても決して消えることがない火」を見出しやすいときです。その火をしっかり守っていく、ということを心がけてみると、自然と軸はできてくるのではないでしょうか。「軸を作るぞ!!!」と奮起して作れるものではありませんからね、そんなふうにしてゆったりやっていきましょう。なんせ、1年も先のお話ですから。

まあ毎年「このあいだ正月が来たと思ったらもう年末」と言っている私が申し上げるのも、本当にもうなんなんだって感じですけれどもね(※今年も言った)。

 

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