占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2017年2月11日、しし座月食。心に火を灯そう、あなたのために追い風が吹くから

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2017年2月11日、しし座で満月が起こります。日本では見えませんが月食で、いつもの満月のスペシャル版、パワフルな節目となります。この満月はホロスコープ上で天王星土星と「グランドトライン」という調和的なフォーメーションとなっており、さらにこのグランドトラインをベースに「カイト」という形が2つ組まれています。ひとつはみずがめ座の太陽を、もうひとつはてんびんの木星を頂点とする形ですね。スペシャルな満月が参加して火の星座で作られるグランドトラインと、風の星座がおりなすカイト、という大きな模様が描かれる、ということになります。

 

このタイミングにおいて、星々が後押ししてくれるのは「情熱と行動」。炎が風を受けて強く大きくなるように、あなたが心に火を灯しさえすればーー「やるんだ」と思って動き出しさえすれば、一気にドライブをかけていけるでしょう。本当は誰しも、いつだって動き出せるんですよね。でも、こうした星が後押ししてくれるタイミングというのはやっぱり気持ちも乗りやすいものです。そして今回は面白いことに、あなたが行動を起こせばブレイクスルーとなるようなアイデアが自然に浮かんできたり、人が協力してくたりするようなことがあるでしょう。

 

とはいえ、どうしても良い考えが浮かばなかったり、イマイチ周囲がわかってくれないといった感覚がある場合はもどかしく、やるせないものです。もしもそんな気持ちを抱えてぐるぐるしてしまっているなら、一度お気持ちをまっさらにして「やるんだ」と、心に火をつけ直してみるといいかもしれません。心の火は、とても消えやすいものです。ずっと頑張っているうちに、いつの間にか消えてしまっていることもあります。一生懸命であればあるほど、消えたことにすら気づかずに無我夢中になっていたりするものです。でも、つけ直せば大丈夫。炎が上がりさえすれば、この時期はちゃんとあなたのための風が吹きますよ。

 

この時期のポイントは、やるならじっくり、とことんやること。そして、変化を恐れないことです。たとえば抜本的に、気の持ちようを変えていくようなこともこの時期は難しくないでしょう。

たとえば『嫌われる勇気』でよく知られるようになった心理学者・アドラーは、「やる気がなくなった」「変われない」といった気持ちを、本当にやる気を失ったり変われないわけではない、と言っています。「やる気をなくす決断」「変わらないという決断」を、自分が選んでいるだけだと。私はかつて、落ち込んでしょんぼりしているときにこの考えに出会い、それはそれはもうYouはshockだったわけですが、

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今はこの考え方、大好きなんですね。

やる気をなくす、どうしても変われないといったことは不可抗力のように思われがちです。突然やってきた嵐のように、もみくちゃにされるだけのひどい災厄。でも、アドラー方式で考えれば、決断をしなければ望まない状態に陥ることもないんですよね。望んでいる状態を決断すればいい。そう思っていると、人生はずいぶん自由です。

だから、「やるんだ」と、心に火をつける決断をしましょう。春まだ浅きこの季節、風はまだまだ冷たいけれど、心に灯した火にはあたたかな追い風が吹きます。たとえ小さな火でも、やがてあなたを突き動かすエネルギーになってくれるはずです。

 

どなたにとっても、よい月食でありますように。

 

 

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最近の連載記事をご紹介します

2月になりま……いえ、なってから少々経ちました(∪ ´ω` ) 四柱推命九星気学で使う暦では2月4日の立春から星が切り替わり、西洋占星術でも2月4日に金星移動、本日6日に木星逆行がスタートしました(木星逆行についてはこちらでも書いておりますので、よろしければご参考にしていただければと)。節目感の強いタイミングだなあと思って見ております。

 

西洋占術と東洋占術、もちろん違うものでどちらがお好きかはお好みがあると思いますが「なんとなく風向きが変わったな」と思うようなことがありましたら、そのお気持ちを大切になさってみてはいかがだろうかと思います。そういうのは「気のせい」と思ってしまいがちなものですけれども、あとから振り返ってみると「ああ、あれはそういうことだったのか」と思うことってあるものですよね。

 

過去に何度か、そういったシンクロニシティのようなものを感じたことがある方は、そこそこ直感力や運をつかむお力があると思います。少し、「ここまで」と「これから」を考えてみてもいいかもしれませんね。感じない方は感じない方で、わははははは、元気にまいりましょう(乱暴なまとめ方)。

 

感じることばかりが良いことでもありませんからね、大丈夫です。ずうっとラッキーなだけの人はいませんし、ずうっとアンラッキーなばかりの人もいません。そのときどきの運気に沿った過ごし方をすれば、たとえ凶の時期であっても大難を小難に変えて、影響をさほど受けずにお力を発揮していくことも可能です。そんなふうに、うまいこと占いを使っていくと人生もしのぎやすく、より輝きを増すこともあるのではないでしょうか。

 

さて、最近書いた記事を少しご紹介しようと思います。よろしければぜひ、ご覧になってみてくださいね。

 

ALICEY様で連載している誕生日占いです。2月の運勢、ぜひご覧くださいませ。

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星座別の軽めのコラムも書かせていただきました。合コンなどのネタにぜひどうぞ(笑)彼が浮気性だったという人は、どうぞ責めないであげてくださいねw

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毎月書かせていただいております、4meee!様と4yuuu!様の月間占いも出ております。こちらでは12星座占いですが活動宮・不動宮・柔軟宮のくくりで記事がまとまっています。

4yuuu.com

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ではでは、良い2月を。

 

2017年2月6日、木星逆行開始。うまくいかないことは、人と生きるためのレッスン。

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これを書いているのは2017年2月3日、明日は立春です。九星気学四柱推命では立春を始点に1年がスタートします。こないだ正月だと思ったらいつの間にか2月になっていて思わず腰を抜かしましたが、大丈夫だ俺あわてるな俺。そう、今日は2016年12月65日!俺たちの2017年はこれからだ!ってアホか、んなワケあるかー! などという小芝居はどうでもいいのですが、日が随分長くなってきましたね(急に平常モードに戻る奴)。今年もまた性懲りもなく夏至の頃「えーもう6時?まだこんなに明るいのに!」なんて言うんだろうなと思います。毎年やっているのになぜいちいち驚くのだ自分。人生とは凝りもせず定期的に日の長さに驚くことの延長線にすぎないのではないかとつい思ってしまう次第であります。

 

さていっこうに占いの話が始まらないのでそろそろ不安になってきた方もいらっしゃるかと思いますが、ご安心ください!さすがにそろそろ始めます。えーと2017年2月6日、てんびん座にいる木星が逆行を開始します。ここまで対人関係で広がりを見せていたこと、好調だったことが少しトーンダウンしたり、方向転換をしたように感じることがあるかもしれません。といってもそれは決して悪いことばかりではなく「押してだめなら引いてみな」的な試行錯誤の道のりであろうと思います。

てんびん座の対岸にあるおひつじ座では火星と天王星という「俺はやるぜ俺はやるぜ」的な2星がいますが、ここに2月4日、金星が加わります。金星はおひつじ座にあるときは「デトリメント(障害)」という状態になるので、熱意がある一方で優しさが空回りするような、そんな一面もあるかもしれませんね。

 

ご存知のとおり、人は相手を100%理解することはできません。努力や愛情、優しさでカバーできることもあるでしょう。それでも、理解できるのはどれほどのものでしょうか。本当はわかってあげたいものです。それが大切な人であればあるほど、わかりたいという思いは強くもなるでしょう。でも、どうにもならんものが心です。

 

私たちが誰かの心のためにできる最大限のことは「わかってあげたい」「受け止めてあげたい」という努力、までなのだろうと思います。自身のことを振り返っても、誰かが理解を示してくれただけで十分嬉しいのですよね。それだけで胸のなかにある氷山が優しくその稜線を解かしていった、ということが何度もありました。100%わかるのは無理だとわかっていてもなお、わかりたいと思ってくれること。その非合理ですらある気持ちがとてもあたたかく、私の心に染み込んでいったのでした。

 

恋愛だけではありません。わかってあげたい、わかってほしい、わかろうとしたい。ときにはわからないままでいい、ということもあるかもしれません。いろいろな理解のしかたを試行錯誤することが愛であり、友情であり、親愛の情なのでしょう。

 

この時期起こることは、一見すると「変化」だったり「困難」だったりするかもしれませんが、すべてあなたが誰かと生きていくための貴重な過程のひとつなのだろうと思います。ラッキーでもアンラッキーでもない、たとえば上手にメロディを奏でられるようになるまでのレッスンなのではないかと、私には思えるのです。

 

木星は6月9日、順行に転じます。世界が早春から初夏に切り替わる、鮮やかな季節。そこらじゅうが花々であふれ、次第に強さを増していく陽光のなかで頼りない若葉の緑がぐんぐんと濃さを増していきます。そんな季節はどうも、前へ前へと進むことだけを目指したくなるものです。ただ、そうではないように見える出来事のなかにも、ちゃんと意味はあります。そう思っておられると、今年の花々はより美しく、いのちの輝きを増していくのではないかと私には思えるのです。良い春にいたしましょう。あなたにとっても、あなたの大切な人にとっても。私も頑張ります。

 

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占いを知らなくてもつかめる、仕事運のヒント。うまくいかないとき、よかったら思い出して。

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その仕事をしている本人にとってはごく普通のことであっても、異業種の人には新鮮で面白く感じること、というのはあるものです。まあ私は占い師という仕事をしていて、普段会う人はほぼ100%異業種なんですが(初めて本物見た!ってよく言われます・笑)、今日友達に話して「へー!!!」とすごく面白がられたので書いてみます。

 

運に強弱があるのは誰しもご存知のことでしょう。私の師匠がよく言っていたのが「一生幸運という人もいなければ、一生不幸な人もいない。だから腐らずにがんばりなさい」ということ。師匠にはいろいろなことを教わったけれど、実はこれが一番心に残っていたりします。

で、運の強弱のこと。占いによって違うのですが、一定の周期で巡ってくる星が変わるのですね。たとえば四柱推命の場合は、比肩星、劫財星、食神星、傷官星、偏財星、正財星、偏官星、正財星、偏印星、印綬星という10個の星が順繰りに巡ってきます。年単位、月単位、日単位、時間単位というリズムが決まっています。九星気学の場合は一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星が順番に回ってきます。数秘術は順番に数字が回ってくる。占星術はこれらの暦を使うものよりはランダムだけれど、月や太陽、木星あたりは定期的な動きが読みやすいのです。

で、こういった専門的なことはいちいち覚えていなくてもいいのですが、これらが巡ってくるリズムをごくごく単純に分類すると、動→静→動→静、という順番で巡ってくるという法則があります。まあこんなに単純化したらいろんな先生にひっぱたかれそうですが(笑)たとえば「俺はやるぜ俺はやるぜ」的なアグレッシブな気分になる年の次には、だいたい内面を見つめ直したり、足元を固めたり、コツコツと堅実な努力を重ねたほうがうまくいく年が回ってくるのですね。これは年というサイクルもあれば、月のサイクルもあります。

占星術の場合は天文暦やホロスコープを見ないとリズムがつかみにくいけど、年単位ならまだおさえやすいかな。(実際には補助星やら生まれ持った星回り、年運、10年毎の大運などいろいろ総合的に判断します)

 

仕事がうまくいっているときーーたとえばガンガン成果を上げられたり、評価されたり、チャンスが巡ってきたりするようなときーーは、とても嬉しいものです。こんなときがずっと続けばいいなと思ったり、自分なりの成功法則を絶対忘れないようにしよう、と思うもの。自信もつきます。でも、運気は移り変わっていくのですよね。同じことをしていてもダメになったり、市況が変わってきたりして、みるみるうちに勢いが失われていくことはよくあります。

それにはいろいろな理由があるのでしょう。慢心や慣れ、メンバーとのトラブル、会社との方針の違い、ビジネス環境の移ろい。決して「仕事運」という簡単な言葉では語り尽くせないものがあって、だからこそ経営学や経済学、はたまたマーケティングやらマネジメントが研究されているのだと思います。そして、運の変化というものもあります(と、言わせてください!占い師なのでw)。

 

もしも「前みたいにがんばれない」「がんばっているのにうまくいかない」「安定していた日々だったのにこれからが不安」という思いが浮かんできたなら、自分を追い詰めてもしんどいだけです。うまくいかないと思うのは、運気の変わり目、ただのギアチェンジ。そうときととらえてみると、お気持ちも若干、楽になるのではないかと思います。

 

そうとらえると同時に、行動や認知のパターンを変えていくことも大切です。運気的に見れば、「前はうまくいっていたのに、急に状況が悪くなった」という状態なら、その“前”と、行動パターンを変えるとうまく運気の流れに乗れることが多いです。運というものはすごーく単純化すれば動→静→動→静、と交互に巡ってくる、ということはすでにお伝えしました。うまくいっていたときのやり方は、うまくいく時期だからこそ成り立っていたわけです。運は移り変わっていくもの。いつまでもそれは通用しません。きっと誰もがそれはわかっているのだろうけれど、やっぱり成功体験はすがりたくなるもの。プライドもあります。過去の自分のがんばりを「やっぱ違ったわ!」なんて思いたくはないものです。

でもね、たとえばガンガンいくのは確かに頑張っているように見えますが、立ち止まって足元を固めたり、地味なことを敢えてしたほうが、発展につながる時期もあるのです。そこで初めて見えてくるものもあるというのは、多くの方が経験しておられることでしょう。「どうしてもうまくいかない」と思ったときは、無理に同じやり方を貫こうとしないほうがいいのです。敢えて逆をやってみたほうが、運気的には正解。それが運の流れだからです。動のあとには静が来ます。静のあとには動が来ます。ガンガン来た人は、ちょっとペースを落としてスキルを磨く。のんびり来た人は、意識して積極的になってみる。手を広げてだめなら狭めてみる。一点集中でだめになってきたら、広げてみる。「困ったぞ。では逆のことをしたら、何ができるだろう?」と考えてみるといいと思います。

そのためにも、普段から自分や、自分の仕事を客観的に見ておくと安心ですね。

 

仕事は運も大切ですが、タイミングも同じくらい大切です。流れに逆らおうとすると痛い目に遭いやすく、逆に流れに沿ってそのときどきでベストを尽くすのであれば、大難も小難に変えることができます。ずーっと幸運な人も、ずーっと不幸な人もいないなら、そのときどきの運にうまく乗っていけたらいいですよね。

まあこんな、占いをしなくても運気がつかめる方法なんてのを書いてしまったら商売あがったりという話ですけれども(笑)今もし、仕事でしんどい思いをしていらっしゃる人がいらしたら、ちょっとだけでも参考にしていただけたら私は嬉しいです。仕事がうまくいくと人生はわりとハッピーですからね、うまいことやっていきましょう。ただし、どうぞあなたなりのペースで、ご無理なさいませんように。

 

 

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「今日のことば」1月15日〜21日分:愛すること、嫌うこと。さまざまな感情のことを考えた1週間。

Twitterで毎朝つぶやいている「今日のことば」。その日のホロスコープを読んで、これまで自分が読んだ本の中からことばをひとつ紹介するというものです。お正月にうっかり気分が高揚して始めてしまったんですがいつまで続くと思いますコレ(知らんがな)。まあ名言集とか買ってくれば1冊で100日くらいもちそうですが、地道に自分で読んだ本の中からご紹介していきたいなと思うのであります。

 

 

1月15日はお昼すぎに月がしし座からおとめ座に移動。その動きに佐藤優さんの自分に厳しく、しなやかな誠実さがこもることばを重ねました。「外務省のラスプーチン」という異名は「すっごいな(∪ ´ω` )」と思うばかりですが、人や自分にどう向き合うか、という姿勢はとても尊敬しています。静かで、強く、優しい意思を持っておられる方だと思います。

 

 

1月16日はおとめ座の月。うお座海王星や金星、火星と次々にオポジションとなる日で、私は「『わかる』も『わからない』も大切に」と書きました。私は占い師のくせにあまりスピリチュアルな人間ではないのですが、須藤さんのお言葉というのはなるほどなあと思うことがたまにあります。好きなものはいつでもそばに置いておきたくなるものだけれど、本当は「ある」ことが大切なのよね。ここをおさえておくと、恋愛のいろいろな局面でやさしくなれる気がしています。

無意識はいつも君に語りかける (マガジンハウス文庫)

無意識はいつも君に語りかける (マガジンハウス文庫)

 

 

1月17日は おとめ座の月。夜にてんびん座へ移動する、その前におやつの時間くらいからボイドタイムという日でした。

この本は中島義道さんが妻子にものすっごく嫌われたことを契機に書いたという、なんというかすっごくすごい本(なんだこのボキャブラリーは)で、いろいろ考えさせられることが多かったのです。嫌うことに罪悪感を覚え、いけないことだとその感情を押し殺そうとしたり、いい人であろうと努力したりする人は少なくないと思います。それは自分が「嫌われること」を恐れるからだと私は思うのですが、中島義道さんによれば人間は「嫌う」という状態が素であって、だから好きでいようと努めるのだというのですね。そして、嫌うという感情を上手く運用していくことに人生の豊かさがあるというのです。

引用されていたヒルティの言葉「人間同士が嫌い合うことを素直に認めることからむしろ他人に対する温かい寛大な態度が生まれる」も然り。そうはいっても「あの野郎」とかどうしても思っちゃうもんですけれども、 ただそれを我慢しようとする、あるいは放出するだけよりも建設的ですわな。そして自分が嫌われたときも、そうそう傷つかなくていい、のかもしれない。そう思っていたほうが人生はきっと楽しい。

ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)

ひとを“嫌う”ということ (角川文庫)

 

 

 1月18日はてんびん座の月。この日は村上春樹のムック本から。読者から寄せられたさまざまな質問(恋愛についての意見を求めるものから作品への疑問、はたまた「あのセックスシーンは必要なのか」とかすごいものまで)に回答する内容です。リラックス感がなんともたまらなく、たまに開いたページの好きなところを読みます。

人生はついくよくよと後ろを振り返ってしまうこともあるものです。それは決して意味のない時間ではないと思いますが、どこかで自分のなかで折り合いをつけて、前に向いていったほうがいいと私は思っていて、てんびん座の月にその思いを重ねる言葉としてこれを選びました。ちなみに村上春樹はやぎ座です。

 

 

1月19日はてんびん座の月。幸運と拡大の星と重なるこの月は、土星セクスタイルという協調の角度をとっていました。というわけで選んだこの言葉。『僕の姉ちゃん』『続・僕の姉ちゃん』はananに連載されている益田ミリさんの漫画ですが、むちゃくちゃ深くて大好きなのです。淡々とした会話の中に恋の甘さも苦さも、人生の悲哀も喜びもぎゅっと凝縮されていて、すごく良いチョコレートを食べたような気分になります。そして弟がかわいい(笑)

僕の姉ちゃん

僕の姉ちゃん

 
続・僕の姉ちゃん

続・僕の姉ちゃん

 

 

 

1月20日はさそり座の月。土星と火星のスクエアができたちょっとタフな日だったのでこの言葉を。小池龍之介さんはお坊さん。お坊さんにこう言われたらもう「生まれてすみません」とか思っちゃうよね(太宰ばりに)。

自分をメタ認知するというのは本当に大切で、たとえば心理学の認知行動療法とかスピリチュアルな方法とかいろいろメソッドはあるのだけど、小池龍之介さんが『考えない練習』でご紹介していたのは仏教的なメソッド。なるほどなと思いました。どういうメソッドが一番合うかは人によって違うので、感情を多少なりともコントロールしたいなと思われる方はいろいろ探してみるといいかもしれません。私は心理学のやり方が一番合っていました。

考えない練習 (小学館文庫)

考えない練習 (小学館文庫)

 

 

 

1月21日はさそり座の月で、ほか冥王星と金星がセクスタイルを組んでいました。心の深いところを支えるイメージで選んだのがこの言葉です。石井光太さんはノンフィクション作家。ビッグコミックスペリオールで連載していたコラムをまとめた単行本なのだけど、実は連載時のほうが大分よかったと私は思っています(笑)感情にグッと迫るものがありましたが、単行本のほうが読みやすくはあるかもしれません。

この本にはいろいろな方が、心のよすがにしているものが出てくる。突然死んでしまった彼氏の革ジャンをなかなか捨てられない女の子、自分を守ってくれた日本兵の人形、いなくなった猫の思い出。誰もが心の中の何かを拠り所にして、希望や夢や勇気をつないでいるのだよね。大切にできますように。ちょっとスピリチュアルっぽいタイトルですが、精神世界とか宇宙とか引き寄せとか潜在意識といったものはまったく関係ありません。

ちいさなかみさま

ちいさなかみさま

 

 

 

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2017年1月28日、みずがめ座の新月。好きも嫌いもわがままも大切にしよう。それがあなたの真実だから

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2017年1月28日、みずがめ座新月が起こります。時間としては9:07。そしておやつの時間の頃、火星がうお座からおひつじ座に移動します。火星はおひつじ座の守護星なので、本来持っている情熱や勢い、はたまたアグレッシブな一面などが最も刺激される時期に入ると言えるでしょう。星座によってその影響は異なりますが、世の中的にもガンガンいこうぜ的な雰囲気が出てくるかもしれません。そういった意味で、この28日に「新しいものが見えてくる」という人は、非常に多いだろうと思います。

 

この新月ですが、主要アスペクトがありません。ご存知の方も多いかもしれませんが、星占いは惑星同士が天体でどういった角度を取り合うかで細かな運勢を読んでいきます。角度によってピリピリしたり、ホッとするようなムードが漂ったり、はたまた「紅だァー!!!!!!」みたいになったり、ってそれお前の好きなXやがな!(思わずでかい字) 俺は何を言ってるんだもう(∪ ´ω` ) と、まあいろいろあるわけですが、このみずがめ座新月は主要アスペクトがありません。つまり、他の惑星からの影響を受けることがないのですね。

もちろん新月なので太陽とコンジャンクションではあるのですが、みずがめ座の持つハッとするようなインスピレーションが普段以上に、ビシッと強調される新月となるでしょう。直感力が冴えます。また、恋のドロドロに苦しんでいた人は、純粋に「みんなが幸せになりますように」という、祈りにも似たやさしい願いを持てるタイミングだろうと思います。加えて、火星の「俺はやるぜ俺はやるぜ」的な力が新月のあとを追っていきます。追い風が吹くんですね。

 

この新月前後、心に浮かんだことは大切にしましょう。たとえ、どんなにズルいことでも、わがままなことでも、汚いことでもいいですよ。いやもちろん好きとか愛してるとか、きれいなことでもいいんですけど(笑)、どっちが優れているということではありません。どっちが正しいわけでもありません。どんな感情も、あなたにとって真実であるーーそう考えることが大切です。意識というものは、理屈や道徳でフタをしてもなくなりません。何度も水をかけて踏んで消したと思った焚き火がすうっと白い煙をたちのぼらせるように、胸のなかの火は消えないんですよね。大切な思いほど、どこかでまたちろりと、燃え上がります。記憶に、胸のなかに、去来します。

 

好きも、嫌いも、わがままも、どんな感情もそれは真実です。「こんなことを考えてしまう自分はバカだ」「ほんとうに汚い人間だ」なんて、自分を責めなくて大丈夫ですよ。きれいな「好き」は尊いものですが、あなたがそうでなければいけないわけではありません。あなたが一番大切にしたい、もしくはしたかった真実こそが大切なのです。

 

もし、この時期にそうした本音や真実に気づいたら、ちょっとだけでも向き合ってみませんか。そして、できることをしましょう。誰かを説得して、頑張ってみることかもしれません。もう一度、誰かへの思いを自分のなかで確かにすることかもしれません。それは人それぞれですけれども、自分の心に水をかけて何度も踏んで消そうとするような、そんな悲しいことをしなくても大丈夫。この時期、あなたの心に浮かんだことは真実です。こうしたい、と思うことを行動に移してみましょう。そういうところから、運命は変わってくるのだろうと思いますよ。いいえ、変えていける、と私は信じています。

どなたにとっても、良い新月でありますように。

 

 

紅 (シングルヴァージョン)

紅 (シングルヴァージョン)

 

 

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「今日のことば」1月8日〜14日分:心理からエッセイ、哲学までもりもりな1週間。

2017年、俺はやるぜ俺はやるぜ状態でうっかり始めてしまったデイリー企画「今日のことば」。Twitterでその日のホロスコープを読んで、これまで自分が読んだ本の中からことばをひとつ紹介するというものです。とりあえず3日坊主は免れ、3週間坊主も免れたので次は3ヵ月坊主をひとつの危機ととらえて頑張りたいと思いますw

Twitterを遡るのが面倒というご意見もいただきましたので、ご参考までに1月8日〜14日分をまとめてみます。

 1月8日は水星逆行が終了し、順行に戻る日でした。この日取り上げたのは江國香織さんの『がらくた』。江國さんの作品を読んでいると、個人が個人として生きることの素晴らしさを感じる。独身だとか、既婚だとか、不倫がどうこうとか、そういったものを超越して「自分が自分でいること」をスッと見つめ直そうという気持ちになるのだよ。なお、この本(文庫版)を読了して一番ショックだったのは、本棚を見たらハードカバー版があったことです。道理で既視感があったわけだよ(∪ ´ω` )バカなの?バカなの自分!?(バカです)

がらくた (新潮文庫)

がらくた (新潮文庫)

 

 

 

1月9日は水星が順行に戻って、んでもってふたご座の月。情報をどう仕入れるか、自分の中で熟成させていくか。大いなる偶然によって運命が思わぬ方向に向かうこともある。そのためにできることは、自分をしっかり持つことなのだ。やまもといちろうさんのおっしゃることが好きで、この本はときどき読み返します。

読書で賢く生きる。 (ベスト新書)

読書で賢く生きる。 (ベスト新書)

 

 

 

1月10日はふたご座の月。火星とスクエアとなったのち、天王星木星オポジションに調停となるフォーメーションでした。この日取り上げた本はSF作家・眉村卓さんの本。『ねらわれた学園』など、懐かしい書名を思い出すかもしれませんね。

本作は、奥さんが余命1年を宣告されたことにはじまります。死を目の前にした彼女に、自分ができることはなんだろう。そう考えた夫が選択したのは「1日1篇のショートショートを書いて、妻に読んでもらう」ということでした。楽しめるようにいろいろ制限を設けて書くことは決して楽なことではなかったはず。奥さんがその後5年間も生きることができたのはタイトルからもわかるのだけど、きっと眉村卓さんの愛情と、ことばの力だろうと私は思うのです。眉村さんが最後の原稿に書いた1行は「また一緒に暮らしましょう」。

 

妻に捧げた1778話(新潮新書)

妻に捧げた1778話(新潮新書)

 

 

 

1月11日はかに座の月。翌日の満月に向けてまんまるになっていくところ。ステリうう(星がいっぱい集まっている)のうお座では海王星と金星が重なり、かに座の月とハッピーな角度をつくっていた日です。この日紹介したのは大好きな本、紫原明子さんの『家族無計画』。家入さんとのあれこれも書かれています……が見どころはそこではなく、紫原さんの、世の中やひとに向けるあたたかな視線、だと私は思っています。やさしさにはいろいろなかたちがあるけれど、私はこの本から「理解のしかた」を学びました。読むと平らかな気分になれるのです。ここで紹介した「J」のエピソードは、先日亡くなった友人をほうふつさせて、再読して泣きました。

家族無計画

家族無計画

 

 

 

1月12日はかに座満月。に加え木星、太陽&冥王星天王星グランドクロスですっげえ星空でした(ボキャブラリーとは何かということを思わせる表現)。なのでちょっと強めの言葉をパワフルな雑誌『ゲーテ』より。イタリア押しでおもしろかったw

GOETHE(ゲーテ) 2017年 01 月号 [雑誌]

GOETHE(ゲーテ) 2017年 01 月号 [雑誌]

 

 

 

1月13日は朝、月がしし座に移動した日。つよい満月のあとの移動。というわけでしし座らしいことばをご紹介しました。アランの『幸福論』はいろんな訳が出ているけど、この村井章子さん版は訳も本のつくりもイラストも全部が好きです。出てすぐ衝動買いしたんでした。読みたいときに好きなところからパラパラめくって読んでいます。こういう本を手にするのは幸せな時間。

幸福論

幸福論

 

 

 

1月14日はしし座の月。というわけでまた、骨太なメッセージを。フランクルオーストリアの心理学者にして精神科医。第二次大戦中に強制収容所に送られ、両親や妻を亡くしています。『夜と霧』でご存知の方も多いかもしれません。imagoのフランクル特集号はちょっと古い本ですが、諸富祥彦さんの文章が好きでよく読み返しています。

現代思想imago 総特集=ヴィクトール・E・フランクル

現代思想imago 総特集=ヴィクトール・E・フランクル

 

 

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