占い師・真木あかりのブログ

四柱推命を中心に、12星座占い、九星気学、タロット、風水、数秘術等で鑑定を行う占い師・真木あかりのいろいろ覚書です。占いコンテンツの企画、執筆、連載ご依頼随時承ります。アプリ「チベタン・オラクル」好評配信中。個人鑑定受け付けております。LINE占いか公式サイトよりどうぞ。twitterは@makiakariです。主に日記を綴っているnoteはhttps://note.mu/maki_akari、Instagramはmaki_akariです。

2024年4月9日、牡羊座新月(皆既日食)。過去から「生」が立ちのぼる。まるで、春のように。

2024年4月9日、おひつじ座で新月が起こります。今回の新月皆既日食を伴い、今回は北米で観測できるとのことです。皆既日食は「特別な新月」「とりわけパワフルな新月」で、新月が持つ「スタート」の意味合いがいっそう強調されます。人によっては、何もかもまっさらにしたところから力強くスタートを切る、再起動するなどといった形で「特別」「パワフル」の意味合いが出ることも。おひつじ座は12星座のトップバッターですから、いっそう「はじまり」感が強調されます。

こうした影響は、皆既日食が観測できる場所でもっとも多く出るとされています。北米では現在、大統領選を巡ってさまざまな報道がなされていますが、動向によく注意を払っておきたいところです。

 

この新月皆既日食)については、新月占いでも書かせていただいておりますので、よろしければご覧になってみてください。

www.junonline.jp

今回の新月は、おひつじ座で起こります。12星座のトップバッターであるおひつじ座は世界に勢いよく飛び出すようなエネルギーを持っているのですが、今回は同じおひつじ座に滞在している水星が「逆行」という動きを見せているので、この新月のスタートで起きることは、通常よりも時間がかかると思っておいたほうがいいでしょう。思ったほどうまく進まなかったとしても、だからダメだとジャッジするにはちょっと早いのです。「そういう時期」と思って、程よく粘ってみることです。

 

水星逆行は「過去」とも関連が深い現象です。加えて、この時期の星回りは星占いで使う10個の星がすべて、みずがめ座からおうし座の4星座に、かつホロスコープに向かって左、東半球にぎゅっと固まっていることも「過去」を感じさせる配置です。ホロスコープのサイクルはおひつじ座から始まり、うお座で終わります。星々はこのサイクルのなかを巡りながら、それぞれに成長や気付きを促してくれるのですね。みずがめ座うお座といった終わりに向かう星座と、おひつじ座・おうし座といったはじまりの星座。終わりゆくもののなかから、立ちのぼるものがある──まるで、春のように。そんなイメージをともなう新月皆既日食)です。

そして、そうした流れを起こすトリガーは「自分」です。この新月において、自分以外の誰かがトリガーになることは、少ないのかなと思います。

 

過去は学びと経験の集積であり、始まりは常にそれらを糧として花開きます。良いこと、すぐれたことがたくさんありましたね。美しい思い出も、得られた宝物も。でも、そればかりでもないのが人生です。喪失の痛み、失敗の悔恨、至近距離から突き飛ばされるようにして断ち切られた絆。今も忘れない光景は、時間の経過とともに少しずつ輪郭がぼやけていきます。くっきりと胸に残るあの日の色も、しだいにやわらかな中間色へと変わっていきます。宙に放ったまま受け取ってもらえなかった「どうして」も、それでよかったのだと思えるようになるのでしょう。

さまざまな過去が絡み合いながら、痛みかも喜びかもわからないほどの奔流のなか、始まりゆくものがあります。自分の人生を生きたいと、感じるのだと思います。どんな過去も抱きしめながら、前に進んでいきませんか。静かに、自分のなかで「再起動」に至るような出来事が、あるかもしれません。

 

どなたにとっても、よい新月でありますように。

 

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<取るに足らない近況>

全然近況でもなんでもないのですが、元彼で「どうにも店選びにハズレが多い人」というのがいました。ウェブでいろいろ調べてお店を選んでくれるのですが、「トイレの芳香剤のにおいがするおしぼりが出てくる焼肉屋」とか「グレーのまぐろ刺が出てくる居酒屋」とか、「ピンクなお店に囲まれすぎているイタリアン」とか。なんかもう、現地に着いてから「そう来る!?」とわかるので逆に面白かったのですが、あれはいったい何だったんでしょうか。ある意味、引きが強すぎて面白かったんですがあれは何だったんだろう。まあどうでもいいか。別れるときにメチャクチャ揉めて(バキューン)(バキューン)が(バキューン)して(バキューン)(バキューン)だったので二度と会うこともありませんが、こういう過去は再起動しないようにしようと思うのでした笑(笑っている場合ではない)

2024年3月25日、天秤座満月(半影月食)。振り返れば頑張ってきた自分がいる。どんなときも、そのときなりに。

2024年3月25日、てんびん座で満月が起こります。この満月は半影月食でもあり、やや不安を煽られやすい、心が揺れやすい人も多いのかもしれません。27日くらいまではあまり無理をしないように、自分を追い込みすぎずにやっていけたらいいのかなと思います。

この満月については、VOGUE様で記事を書いておりますので、よろしければ併せてご覧ください。

www.vogue.co.jp

 

満月は「振り返りと調整のタイミング」です。約半年前のてんびん座新月の「アンサー」がここで見えてくる人は多いでしょう。前回のてんびん座新月は、金環日食でもありました(日本からは観測はできません)。日食、つまり「特別な新月」として、意識的にも無意識的にも、印象的な一歩を踏み出した方も多いかもしれません。昨年10月頃、思い立って始めたこと。心境の変化を迎えたこと。「今から思えば、あのときがそうだったんだ」と感じること。そうしたものがあるなら、このてんびん座満月は大きな節目となるでしょう。「実る」「満ちる」「気が済む」といったフェーズに達することで、これまでとは違う心境に至る人もいらっしゃるかもしれませんね。振り返りを経て、これから進むべき方向を軌道修正する方も、きっと。

特に今回の満月は、みずがめ座に滞在している冥王星と調和の角度を取っています。変わることについて、おびえたり「一貫性がなさすぎでは」などと懐疑的になったり、しすぎなくていいのだろうと思います。人は経験から学び、成長します。変わって当然ですし、逆にいえば変わらずにいることのほうが不自然なのだろうと思います。

ただ、こうした「強い」タイミングというのは、少々アンバランスになりがちです。「らしくない」と心が揺らいだり、「本当にこれでいいのか」と小さくまとまろうとしたりすることもあるでしょう。ただ、天秤というのはグラグラしながら次第にその揺れを少なくし、いずれ均衡を取るに至るもの。揺れるのは、調和のためです。自分なりに納得のいく道に至るための、過程です。だから、自信を持って揺れていていいんじゃないのかなと、私は思っています。

 

さて、半年間の振り返りをして、どんなことを感じるでしょうか。私はちょっぴり、凹むことの多い日々でした。自分が黒くくさった虫か何かのような気分で……いや丸めて飛ばされ忘れ去られた鼻くそのような気分と言ったほうが……いやそもそも虫や鼻くそに気分はあるのかという話なのですが(注:「そもそも」として立ち返るのはそこではない)、進歩のない時期を過ごしていると感じてはそれもまた落ち込みに拍車をかけていたのです。ただ、この満月(月食)で振り返るに、もがきながらもちゃんと道は見つけていたなと思うのでした。今までにない選択をし、それがこの満月と符合しているのですね。鼻くそなりに頑張ってきたのだなと……そろそろ鼻くそから離れて欲しい人も多いだろうと思うのですが、何も生産的なことをしていないような日々でも私たちはちゃんと息をして、目の前のことをして、もがいてもがいて前に進んでいるんだろうと思います。もちろん、日々バリバリ頑張ってきた方は、大きな満足感・達成感があるでしょう。大きな節目としての振り返り、この時期は特別に感慨深いものがあるのではないでしょうか。

 

てんびん座の満月ということで、人間関係においても印象的なことが起こる人は多いかもしれませんね。折しも出会いと別れの時期です。自分の気持ちにけじめをつけたり、改めて「この人を大切にする」と決意をしたり。人によっては「もう、この人に対して、自分は納得のいくまで頑張り尽くした」という思いを胸に、離れることを選ぶ人もいるでしょうか。それもまた「満ちる」ということです。相手がいる出来事については、優しい人ほど「自分がこの選択をすることは、相手にとってどうなんだろう」と思って二の足を踏んでしまうことがあります。でも、この満月において「自分はやることをやった」と思えるなら、それはひとつぶの嘘もない、「ほんとう」なのだろうと思います。

 

どなたにとっても、良い満月(月食)となりますように。

 

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自分の運勢のリズムを先々まで知って、ライフプランを立ててみませんか。1年、10年といったスパンで見通すことで、新年度の「頑張り方」も見えてくるかもしれません。

 

<近況>

3月28日、「不運」について高橋桐矢先生、アイビー茜先生と一緒にスペースをやることになりました(ヒィー)。司会は千田歌秋先生です。私は放送事故担当……っていやそうじゃなくて……その……気にしぃのくせにこういうときにテンション上がりがちないて座、気をつけますwwwwwwwwww←不穏

 

https://twitter.com/i/spaces/1dRJZEXQwpXGB?s=20

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2024年3月10日、魚座新月。どんな気持ちにも、行き場があるよ

2024年3月10日、うお座新月が起こります。うお座はおひつじ座からスタートする12星座のサイクルのアンカーであり、すべてが溶け合うような優しさと共感の星座です。新月は「スタート」のタイミングであり、混ざり合わなかったものがひとつになる、わかり合えなかったことがわかるようになる、そんなイメージが浮かびます。もしくは、「自分の思いを、飾ったり偽ったりすることなくそのままに、素直に出せる手段を見つける」ということも。それが、傷ついたり疲れたりした心を修復し始めることにつながっていきます。

 

この新月のことは、Life&Beauty by JUN ONLINEさまにて書かせていただいていますので、よろしければご参考にしていただけたらと思います。

landb.junonline.jp

今、ホロスコープ全体を眺めてみると、10個の天体がすべてみずがめ座からおうし座までの4星座にぎゅっと固まっているんですね。いわゆる「バンドル」と呼ばれる配置で、世の中的にいろいろと極端な方向に傾きやすいとき、と言えるでしょう。たとえばひとつのニュースに注目が集まると皆がそちらにざーっと集まってその話題に興じるとか、白か黒かといった単純な話に持っていかれたりとか、そうした部分はありそうです。うお座新月についても、新たなスタートをするにあたって自他の境界線がつけづらくなったり、ずぶずぶと複雑なにとらわれて抜け出しにくくなったり……ということはあるかもしれませんね。

折しもこの新月は、おうし座の天王星と調和の角度にあります。突発的な出来事を伴いやすく、その場合は動揺も起こり得るでしょう。新月と同じうお座にある土星が、天王星と同じ場所にいる木星と調和の角度をとってもいます。木星はおうし座の副支配星ですから、落ち着きさえすれば共感もただの同情や思い込みではなく、出過ぎた部分は留め、悲観に過ぎる部分は修正される、いい「スタート」になるのではないかと思います。

共感というのは、ときに厄介なのです。自分が見たい世界をそこに見出してしまったり、都合の良い勘違いをしたり。だからこそ決して混ざり合わない「個」と「個」が「そうだよね」と思い合える世界というものが存在するのでしょう。誰かのために、自分のことを差し置いてでも優しくなれたりもするのでしょう。それでも、仮に極端により過ぎる部分があったとしたら、この新月ではまず、深呼吸をひとつでもしてみることです。自分の胸をとんとんと軽く叩いて、自分に戻ってくることです。頭だけでなく感覚も使ってみることで、軌道修正はききやすいのだろうと思います。

 

コミュニケーションとフットワークの星・水星は同じ10日、おひつじ座に移動して「語り始める」暗示も出ています。2月上旬頃から、どうにも「言葉にならない」感覚を抱いていた人は、もどかしい思いもたくさんなさったことでしょう。頑張って来られましたね。ここからは、声にならない声を無理に出そうとしなくても、語り得ぬ言葉を求め彷徨わなくとも、あなたの心を表す言葉が見つかるでしょう。4月に入ると、水星は同じおひつじ座で逆行というイレギュラーな動きを始めます。語りたいことは、この新月から3月いっぱいくらいで、語ってみるといいのかもしれません。

どなたも、よい新月にできますように。

 

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<近況>

ホワイトデー目前ですね。私はバレインタイン2週間前、チョコをあげたらその日にホワイトデーのギフトをもらったのでもう完了していますw ちなみに夫、ホワイトデーのチョコ2箱(和と洋)、なんとバレンタイン1週間前に完食していました。いろいろ仕事が早い。

2024年2月24日、乙女座満月。今日も、ニンゲンをやっていく。今の自分に、できる分だけ。

2024年2月24日、乙女座で満月が起こります。満月というのは「振り返りと調整」のタイミング。VOGUE様で今回も記事を書かせていただいていますので、ぜひご参考にしていただけたらと思います。

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今回の満月が起こる乙女座は、非常に実務的かつリアリストな星座です。さらに月の対岸にある太陽を囲むようにして、ビジネスの星・水星と制限や試練をもたらす星・土星が並んでいます。ごくごく合理的に、かつ推進力を持って仕事や生活の「振り返り」を行い、「調節」をする。そうした心境・状況に至る方は、とても多いのではないかと思います。ともすれば「お辞儀は直角!」「不合理は死!」「責任感!」などと細かくなりすぎるきらいもある星の配置ではありますが、ここを柔らかく整えてくれるのがおうし座に滞在する希望の星・木星です。厳しくあるのは、何のためか──そもそもを振り返れば、それは健康かつ滞りのない毎日を維持するためであったはずです。そのことに立ち返り、「しっかりやろう」という緊張感をほどよくほぐし、前向きかつ健康的な発想ができる人はきっと多いはずです。木星はゆるくなろうとすればどこまでもゆるくなることもあるのですが、この時期はそれがもたらすリスク的なものにもしっかりと目配りすることができる星回りですから、心地よい緊張感を維持できるのだろうと思います。

 

一方でおとめ座は、「健康」を管理する星座でもあります。心は対岸のうお座の管轄ですが、すでによく知られているように、心と体は密接な関係があります。体調がふるわないせいで気持ちまでも落ち込む……というケースは、枚挙にいとまがありません。ですので、心身にスポットライトが当たると拡大解釈するのもいいでしょう。

 

もともと、満月や新月の時期というのは体調が揺らぐ方も多いのですが、このおとめ座満月ではいつも以上にそうした傾向が強そうです。頑張ろう、と思う気持ちはあるのものの。なかなか頑張りきれない。心身ともにグラグラで、自分らしくない態度を取ってしまいそうになる──そうした自分に気づいたら、「一休み」のサインだと思っておきましょう。頑張れないのは、弱いからじゃないです。グラグラなのは、ダメだからじゃないです。「そういう時期」です。自分を責めたり卑下したりすることにエネルギーを空費したら、自分がかわいそうです。

「そういう時期」なら、ゆっくりいこうじゃないか。そんなふうに占いを使ってみると、ままならないことの多い人生も、いささかしのぎやすくなります。期間としては、24日の満月当日から26日いっぱいくらいまで。もちろん「元気で元気で困っちゃう」という人はそのテンションで世の中を明るく照らしていただきたいのですが、元気になれない人は、ここまで頑張った自分をしっかりねぎらって、動き出せるときを待ちましょう。きっと、よくしていけます。

 

どなたにとっても、よい満月でありますように。

 

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<さしたる教訓のない近況>

テレビに出ました。日テレさんの「ブラックボックス」という番組で「ラッキーアイテムはどうやって選ぶのか?」というテーマ。事前打ち合わせは数え切れないほど、収録は1時間半。どんだけ出ちゃうのかしらと思ったら、実際使われたのは数分……というオチは、テレビとして「あるある」なのでしょうね。もしよろしければ、私のモゴモゴトークをご笑覧ください。友人たちは口を揃えて「ケバブ屋のことしか記憶に残っていない」と言うのですよ。なんでや。それにつけてもおのれのキャラの弱さよ。肉に負けるとは…肉付きはムダにいいのに…(そういう話ではない)

tver.jp

それはそうとラッキーアイテムです。「適当に想像で出してるんじゃないか」とおっしゃる方が少なくないのですが(よく考えたら失礼ですよねw)適当に考えてあれだけのバリエーションをつけるってけっこう大変です。人って根拠がないと、大して考えられません。そもそも、人が願いをこめて手にするかもしれないものを適当に選ぶというのは罰当たりそのもの、言語道断というのが私の考えです。そういうのは、だめです。人も占いも冒涜しています。

私の場合は、西洋占星術なら西洋占星術九星気学なら九星気学と、占術に基づいて出しています。その根拠はというと、西洋占星術でいえば15世紀のフィチーノあたりにさかのぼるのではないかと私は考えます。収録にあたっていろいろ調べたのですが、1970年にananが創刊された当時、すでに占いコーナーはあってラッキーカラーやアイテムが記されていたので、高度成長期の終わり頃にはすでに、こうしたものは一般に広まっていたのだろうなと思います……という歴史のお話はさておき、アイテムにパーソン、スポット、アクション、カラー等と「ラッキー◯◯」はたくさんお出ししているのですが、媒体様から条件を提示されることも多々あります。「1年以内のカブリはNG」とか「◯◯業界なので✗✗の話題は禁止」「◯◯歳以上をターゲットとしたメディアなのでそのつもりで」などは定番ですね。…といっても、私もそのあたりは媒体様ごとに意識はしています。ほか、個人的に違和感があるもの、アルコールなど年齢制限があるもの、ダークなイメージがつきまとうもの、過度に高価なもの、一般的でないものは選ばないなどの配慮もしています。

そして一番は、「幸せになってね」という気持ちで、選んでいます。決してテキトーにやっているわけではないですよ!

……というのを、1時間半ほどアツく語ったのでした。なのにケバブ屋におされてすっかり影が薄く……などという恨み節はさておき、「ちゃんと選んでいるぞ」という言い訳みたいになってしまって恐縮です。きっと占い師さんならみなさん、そういうお気持ちで選んでいるんじゃないかなと思うのですよね。

ラッキーアイテムの効かせ方、向き合い方などはまた、日を改めて。

 

 

2024年2月10日、水瓶座新月。人としての尊厳を守り抜く「はじまり」のとき。

2024年2月10日、みずがめ座新月が起こります。2月はみずがめ座に星がぎゅっと集中する季節なんですね。このことを「ステリウム」などと言いますが、なかでも1月21日に冥王星みずがめ座入りしたことは大きなインパクトを世の中にもたらしているように感じます。今回の新月冥王星を通り過ぎた位置で起こるものですが、同じみずがめ座のなかにあるということで「みずがめ座冥王星時代の始まり」のようなことが起こる、と読んでもいいのではないかと思います。

今回の新月については、JUNさまの新月占いで書かせていただいていますので、よろしければご覧になってみてください。

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みずがめ座は平等と博愛の星座です。未来を見据え、人道主義を貫くという意味合いがあります。ひとつ前のやぎ座が「タテ社会」を表す星座だとしたら、みずがめ座が表すのは「ヨコ社会」。多様性や対等さ、個人の権利に注目が集まります。人権や、人としての尊厳を守るために、決して折れないのがみずがめ座の基本姿勢です。

折しも、派閥や大企業の論理といったものが「もう、そういうのが通用する時代ではない」というニュースが連日のように流れ、多くの人が声を上げています。悲しい、あまりに悲しすぎる事件もありました。私はまだ、言葉にできません。どうすれば良かったんだろう、どうすれば二度としいたげられる人々を出さずに済むのだろうと、誰もがそれぞれの生活のなかで、自分ごととして考える時間があったのではないでしょうか。

自分の権利や尊厳も、人の権利や尊厳も守れるように。どんな場面でも、フェアに渡り合えるように。そうしたみずがめ座的な「はじまり」がこの時期は確かに起こるのでしょうし、悔やむしかない過去から学び未来のために活かしていくことだけが、私たちにできる道なのだろうと思います。なぜなら、冥王星は「破壊と再生の星」だから。世の中の価値観が否定され、壊されるだけではありません。必ず「再生」までがセットなのです。再生できないものもあります。命は戻ってきません。それでも、残された私たちはより良い未来のために「再生」をやっていくのです。枯れ果てたように見える原野にも、また緑が萌え花が咲くように。

 

この新月は、おうし座にある「自由と改革の星」、天王星と90度──葛藤を生む角度を取っています。天王星みずがめ座の支配星ですから、影響はかなりビビッドに出るでしょう。特に、人権や人としての尊厳、平等と差別、「そういうもの」とその存在を特に不思議に思わずにきた”不都合な真実”などにおいてハッとするような気づきがあったときは、大事な大事な学びのときです。

自分が今、しいたげられる環境にあるなら「こんなのはおかしい」と声を上げること。「そういうものじゃないの!?」と驚いたり、「どうして今まで、これを当たり前としてきたんだろう」と気づいたなら、学んで考えをアップデートしていくこと。日々、賢明な自分になるべく努力できたら素敵ですが、人それぞれ触れることができる情報は異なります。悪意などまったくなくとも、知らないことはできません。誰もが個として学び続け、より明るい未来を目指して行動していくしかなくて──こういうのも、みずがめ座的ですね。

なお、これからの時代は「個」として闘うとき、ひとりで闘うには不向きです。できるだけ味方を作っておく、賛同者を集めておくのがカギとなります。「お前のためならなんだってやるぞ」という人を、ひとりでも多く作っておくのです。それが、勝つコツです。大きな企業や士業の先生についていただくのもいいかもしれませんが、それよりもまず、味方です。もしも闘うときは、そのことをまず思い出していただけたらと思います。そしてなおさら、日々の生き方も重要になってきますね。

 

人間はときに愚かで、無知で、傍若無人です。でも、学んでいけるのもまた人間の特性です。それを希望と呼ばずしてなんと言いましょう。できることから、やっていきましょう。そんなことを、この新月のタイミングで考えたりしたのでした。

どなたにとっても、良い新月でありますように。

 

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<特に教訓のない近況>

夫は結婚当初、まるでバレンタインに関心を示さない男でした。しかしある年、詰め合わせをあげたら……目覚めてしまったのですよ高級チョコに!!以来毎年、あからさまに楽しみにしている様子を見せるようになりました。人生に喜びが増えてよかったね。

さて、一緒に買いたいというので売り場に行くとですね…私が「まあ6粒あたりでええやろ」と適当に選ぼうとしてふと隣を見ると、瞳をらんらんと輝かせて30粒セットのほうを見ている夫がいるんです。その場で一番デカい箱を。そりゃもう美しくきらびやかで派手なやつを。昨年などはその売場でもっとも高価なチョコのところに一発でたどり着きました。クソッそこはうまいこと避けて回ろうとしていたのに。なぜそういうところだけ嗅覚が働くのか(買いました)。

さて今年はGODIVA鏡リュウジ先生監修のものが欲しかったので、一緒に売り場に出向いて買い求めました。お店を出てハイと渡すと「ええ!?俺の!?!?!?」と驚愕しているではありませんか。その後ずっとこの世の終わりのような顔をして「俺のだった……6粒しかないのに……俺のだった……別の人のだと思ってた……」とぶつぶつ言うので、別の(12個入り)をもう一箱買ったしだいです。バレインタイン前1週間ですが、すでに食べ終わったばかりかホワイトデーのお返しもいただきました。いろいろ展開が早い。

2024年1月26日、しし座満月。変えられずに来たことを、力強く変えていく──未来のために。

2024年1月26日、しし座で満月が起こります。これを書いているのは25日でしたが、澄んだ夜空に浮かぶ月はすでにまん丸で、思わず見とれてしまうほどでした。寒空の下、見上げる満月って素敵です。……でも、春も夏も秋も素敵って言ってそうな気もするので「なんか見たことあるなこの流れ」と思われた方は心静かにスルーしてください笑

 

今回もVOGUE様にて記事を書いておりますので、よろしければぜひご覧になってみてください。

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今回はしし座での満月で、対岸の太陽はみずがめ座に入ったばかりの冥王星のとても近くにあります。正確にオポジションとまでは言えない位置関係ですが、近くにあるということで「変容」という冥王星の影響は少なからず受けるようになるでしょう。この月と太陽オポジションにはおうし座の木星がTスクエアとなっており、摩擦や葛藤は強いものの、現状を打開しようという力もまた強い配置となっています。現状打開のキーとなるのが木星ですから、どこか希望が感じられます。今までなかなか変わらずに来たものを、力強く変えていく。そんな時代の変化のエネルギーを感じる人も、多いかもしれません。

 

もしかすると、その変化は自分が自分のために起こすという人も、少なくないのではと思います。しし座は自己表現の星です。そこで起こる満月は、どこまでも純粋な「振り返りと調整のタイミング」と言えます。何が自分らしく、何が自分らしくない選択なのか。来た道を悔やむ必要はまったくありません。悔やんでどうにかなるわけでもありません。「じゃあ、自分はどうしたいか」と問い続けることが大事なんだと思います。全部思い通りになんかなりはしない、どうしようもないことだってある。でもその泥沼に伏したままでいるのではなく、「じゃあ、どうしたいか」と問い続ける。それだけが、明日を良くするのですね。そんな、自分の等身大の気持ちに目を向けてみるといい満月です。

どなたも、よい満月にしてまいりましょう。

 

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My Calendar様にて、2024年の「小説」を書かせていただきました。星座別の小説は角田光代さんの12星座の恋物語 (新潮文庫)が有名ですね。私はモノローグで、それぞれの星座の心のうちを書いてみました。創作の才はないという自覚はありますが、小説はいつか書いてみたいなと思っていました。さまざまなサイトで年運が出尽くしたこの時期、ぜひバリエーションのひとつとしてお楽しみいただけたら嬉しいです。

mycale366.jp

2024年上半期運勢本、発売中です!

 

 

<さしたる教訓もない近況>

9月〜12月は年運をたくさん書かせていただけてとても嬉しいのですが、1月は完全に燃え尽きモードになるここ数年です。今年は通常運転でいけるかと思ったのですが、う〜んやっぱり今ひとつ、無理がききませんね。Xへのお返事がなかなかできなくて申し訳ないです。そんななか、友人が「3時間睡眠でいける技を開拓した。君もやらないか」と悪魔の誘いをしてくるわけですね。やめて!そっちに呼ばないで!!でもその友人が仕事している姿をちょいちょい見ていたんですが、けっこうな頻度でデスクに向かったまま即身仏になっているんですよね。どこが3時間睡眠でいけているのか。まあいいんですけど、10年ほど前に「45分書いて15分寝れば永遠に書ける」という技を試したときのことを思い出しました。一瞬いけた気がしたんですが、普通に6時間寝たほうがよかったです(そらそうかw)

2024年1月11日、山羊座新月。変化もきっと、アリなのだ。

2024年1月11日、やぎ座で新月が起こります。この時期、やぎ座には月と太陽新月なのでこれは当然ですが)、火星に冥王星と、なかなかに「面構えが違う」感じがいたします。火星は「情熱と闘いの星」であり、その上位互換が「破壊と再生の星」「変容の星」と呼ばれる冥王星です。やぎ座が社会的な出来事、たとえば組織や権力といったものを管轄するエリアですから、「衝突を恐れることなく、ガチで現状を変えてスタートを切る」なんて読み方もできそうです。折しも政治の世界では、派閥という旧態依然としたやり方のひずみが浮き彫りになりつつありますね。安易に星々と結びつけて語るのも上品なことではありませんが、ここまで来て「伝統なんで、穏便にいきましょうや」などといったことはまず、考えられないのがこの星回りです。

個人においても慎重さや責任、現実を見据えた動きが求められるときです。なんて申し上げたらちょっと怖い感じになってしまいますが、向こう半年くらいの仕事の見通しを立てて新たな行動を起こすなら、とてもいい機会になるんじゃないでしょうか。

 

ちなみにこの新月は、「自由と改革の星」と呼ばれる天王星と調和の角度を取っており、「突然の転換」めいたものが伴う方も少なくなさそうです。びっくりするような出来事があったとしても、それは凶事ではないはずなのでどうぞご安心を。人はときどき、恋や仕事や、目の前の安定のために、みずからの可能性を制限するような選択をすることがあります。それが幸せだと思って、選ぶんです。決して、なにひとつ間違いなんかじゃない。ただ、このタイミングで現状を大きく変えるような出来事が起こった場合は、「自由への扉が開いた」と思ってみるといいだろうと思います。

 

どなたもそれぞれに、良い新月にしていかれますように。

 

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新月に更新される新連載が始まりました。星座ごとのアドバイス、キーワードもご紹介しています。スタイリストさんに占いのロジックをお渡ししてLUCKY CHARMを選んでいただいているのですが、私はこのセレクションがけっこうツボなんです。「こんなにステキなものがあったのか」と思わされることがホントに多い。自分でセレクトショップを巡っていても、興味があるところばかり見ちゃうのでなかなか気づいていないんだと思う。「あの人に贈ろう」なんて、ギフトのことばっかり考えてます笑

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2024年上半期運勢本、今年も出ています。春を待つこの季節、野に割く花をイメージして表紙を作っていただきました。

 

<特に教訓のない近況>

夫の実家である北海道に帰省してきました。人生で最も多い雪が東京の雪という静岡生まれのワイ、「本物の冬を見せてやる」という夫の宣言に怯えきっていたのですが、今年の札幌はだいぶ雪が少なかったようです。雪上を歩くのが下手すぎて「壊れかけのASIMO」などと言われはしましたが、北大の雪はさくさくで歩くの楽しかった……。

故郷の静岡は、10年に1度くらいしか雪が降らないのです。小さい頃に一度降って、大喜びで作った雪だるまは茶色でした。1cmくらいしか積もらないから、どうしても土がついてしまうのね。高校時代に風花が舞ったときは、みんなで校庭に出て大はしゃぎしたなあ。制服についても、あっという間に水滴に変わる。でも嬉しくって、みんなで空を見上げてた。

女子高生だったときを思い出すなんて、漫画によくあるおばあちゃんの思い出話みたい。女学生の頃はね…みたいな。でも気づけばびっくりするくらい年月が経っていて、驚いてしまう今日この頃です。春には、泉下の客となった友人を見送ってから1年が経ちます。